vol.2可愛いだけに留まらない、ユーモアを加えた絵で人を幸せにする

Date:
2021.11.30
Name:
サトウノリコ*さん |
イラストレーター

Creator's profile

大阪出身。創造者デザイン専門学校卒業後、ゲームソフト開発会社に就職。イラストレーション事務所へ弟子入り後、2006年1月に独立、ノリノリでイラストを描いていこうと思い、「Yellowgroove(イエローグルーヴ)」を立ち上げる。
「レトロヴィンテージな外国の絵本風」「ユーモアを含んだタッチ」「高キロカロリーな絵」など写真では表現しきれない感覚的なものや、難しい内容を柔らかく表現することを得意とし、広告や教材、雑誌など様々なメディアへのイラストを制作。コンセプトは“あなたの心意気、小粋に表現します”。

ショップ「trois manchots」
オリジナル作品を使ったアイテムのご紹介
https://minne.com/@3manchotshttps://suzuri.jp/yellow-Satonori
LINEスタンプ
https://store.line.me/stickershop/author/1606010
動画「雨あがりのおつきさま」公開中(Youtube)
http://youtu.be/mRCQeseQUCE

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関西の女性クリエイターの方に制作やデザインについてお話を伺うインタビュー企画。

第2回は外国風のイラストレーションがとても可愛く印象的な、イラストレーターのサトウノリコ*さん。

雑誌や書籍のほか、広告や教材や店舗ホームページなど、様々な媒体で活躍されているサトウノリコ*さんにイラストレーターのお仕事についてインタビューしました。

はじめまして、本日は宜しくお願いいたします。

はい、よろしくお願いします。

自己紹介をお願いできますか?

大阪でイラストレーターをしています、サトウノリコ* です。
海外の香りのするイラストが得意で、デジタルと手描きの両方のタッチを使い分けてお仕事をしております。

だいたいいつもハンチング帽をかぶってます(笑)

サトウさんご自身の紹介パンフレットの表紙

自身の作風について

パンフレットのこちらの絵はホームページでも拝見しましたが、フランスの街並みですか?
とても素敵ですね。

ありがとうございます。これはパリの架空の街をイメージして描いたものです。

右側のカフェに飾られているポスターが私のイラストになっていたり、私の作品のキャラクターがカフェにいたりするんですよ。

わぁ!本当だぁ。面白いですね。

サトウさんの作品は子どもの頃読んだことのある外国の方が描かれた絵本に出てくるような、ほっとするような。
可愛くてずっと眺めていたくなるイラストです。

ありがとうございます。
私はフランスの有名なポスター作家のレイモン・サヴィニャックさんやエルヴェ・モルヴァンさんなど、1930年代に活躍されていたポスターデザイナーの方々の作風が好きで影響を受けています。

彼らのポスターは日本でもよく飾られたりしていて、日常生活でご覧になっている方も多いかと思います。
なので外国風とか懐かしい絵と感じられるかもしれないですね。

フランスをテーマにしたイラストの数々

2歳から絵を描いていた

昔から絵を描くのがお好きだったんですか?

はい、子どもの頃から絵を描くことが好きでした。

叔母の話によると2歳ぐらいの時から絵を描きたがって、薄紙を塗り絵の上に被せたものを機嫌よく描いていたそうです。

物心がつく前から絵を描かれていたんですね。
サトウさんの今の作風が出来上がったのはいつ頃ですか?

イラストレーション事務所で師匠に弟子入りをした頃からですね。
以前は全く異なるタッチのイラストを描いていました。

フランス風とか海外向きの今の作風が確立されたのは2007年にパリをテーマにした個展を開いたことがきっかけでした。

実は私、〇〇なんです

イメージ探しにフランスには度々いらっしゃるんですか?

よく驚かれるのですが、実は私フランスには行ったことがないんです。笑

えー!本当ですか?

はい、色々理由があって・・・。
去年行く計画があったのですが、コロナでなくなってしまいました。

フランスのイラストは本を読んだり、資料を見たり、話を聞いたりしてイメージをふくらませて描いています。

そうだったんですね。
イメージだけでここまでふくらませて描けるなんて、すごいです。

雰囲気やファッションからも外国風の印象を受けた

現在のお仕事について

イラストレーターの方が普段どんな仕事をしているのか知らないのですが、サトウさんのお仕事について教えていただけますか?

主に企業さんから依頼をうけて教材や雑誌、広告などの媒体でB to Bでイラストを描くことが多いですね。

あとはminneやiichi、SUZURIなどのハンドメイドショップで、オリジナルイラスト作品を使ったアイテムをグッズ化して販売しています。

企業さんの依頼を受けてイラストを描かれることが多いんですね。
クライアントさんとはどのように出会われるんですか?

ホームページからのお問い合わせや紹介もありますが、自分でも交流会などに出向いて営業活動をしています。

15年ほど前かな、まだイラストレーターとして駆け出しの頃は大阪市内の企業120件ほどテレアポをとって、自分の作品集を持って自転車で訪問営業もしたんですよ。

120件もですか・・・!中々ガッツがいりますね。
ではその頃に出会ったクライアントさんとの繋がりが、ずっと続いているんですか?

ずっと続いている固定のクライアントさんがいるかと言われるとそうではないのかもしれないですね。

15年の活動の間に取引先の会社がなくなってしまったり、担当してくださった方の退職などで繋がりが途絶えてしまったりすることも多いんですよ。

今は大阪より、、、

大阪以外に例えば兵庫とか京都では活動されていないんですか?

今はインターネットがあるので、全国どこからでもお仕事をお受けしていますが、どちらかと言えば今は東京が多いです。

仕事の依頼の7、8割ほどが東京の仕事かな

大阪より多いんですね!東京でも営業活動をされたんですか?

はい。大阪と同じ感じでテレアポをとって、自分の作品集を持って行って、見てくださいっていうのをやったんです。

でもその方法はなかなか実らなくて。

大阪は人情の街で、気に入った特定の方と仕事をすることを好むので、一人で色々描ける人が求められるんです。

反対に東京の場合は、例えばこの人はファション的な絵を描くとか、この人は工業的な絵が得意とか、大人向けとか。

自分の個性というか色というか、そういうものがはっきりしていないと覚えてもらえないので、大阪と同じ売り込み方では響かなかったんですね。

売り込み方を変えたら徐々に東京のクライアントさんが増えていきました。

東京と大阪で売り込み方が違うことを初めて知りました
とても興味深いです!

雑誌:NHKテキスト「まいにちロシア語」表紙(NHK出版)

イラストを描く前に参考資料を読むことが多い

色々な作品を描かれているサトウさんですが、作品のアイデアは沢山湧いてくるものなのでしょうか?

都度都度探していますね。
ものによるんですけど、例えばロシアを題材にしたイラストを描く時はまずロシアの資料とか本を読んだりします。

表紙を担当されたNHKテキスト「まいにちロシア語」の内部ページの挿絵を指差しながらこちらはロシアの民話を読んで描いたものなんですが、自分だったらこのお話をイラストにしたらどんな感じかなっていうのをイメージしながら描きました。

お話を読んだらイメージが頭の中にすぐ思い浮かぶんですか?

そういう時もありますし、何回かアイデアスケッチを描いたりすることが多いですね。

下書きは全部鉛筆と紙で描いていて、その段階でクライアントさんにチェックしていただいて、OKが出たら仕上げていく感じです。

今後実現したいこと

絵本は描かれていないのですか?

絵本はやりたいと思っていますが、ハードルの高さを感じます。

富山の絵本のコンペは何度か賞をいただいたり、昨年個展をやった時に出版会社の方からお話があったのですが、不況の影響で話が立ち消えになってしまい、まだ出版には至っていません。

知り合いのイラストレーターさんでもやりたいけど、中々実現しないという方は多いですね。

サトウさんの絵本を手にとれる日を楽しみにしています!

サトウさんのオリジナルイラスト(画材:アクリル)

西洋かぶれイラストレーター!?

わぁ!このイラスト、少年の口にパンが入っているんですか?面白いですね。
こんな可愛いイラストが描けたら世界が楽しいなと思います。

ありがとうございます。
最近もう自分のことを西洋かぶれイラストレーターって言ってるんですけど 笑

西洋かぶれイラストレーターですか?!

はい。どうしても可愛いイラストと言うと、ざっくりで沢山ありますから。
この業界は女性も多いですし、たくさんの「可愛い」がある。

西洋かぶれですって言うと特に大阪では笑っていただけたり覚えていただけやすいので。
海外の雰囲気を出したいっていう時に、西洋かぶれイラストレーターのサトウノリコ*を思い浮かべていただけたら、有難いなぁって思います。

目からウロコの素敵なイラストの数々、刺激的なお話とても楽しかったです。
ありがとうございました!

この記事は2021年11日11日に行った取材を基に作成した記事となります。
内容を保証するものではありませんので、お仕事をご依頼される際は直接お問い合わせいただくようお願いいたします。

プロフィール

サトウノリコ*

Yellowgroove[ イラストレーター ]

大阪出身。創造者デザイン専門学校卒業後、ゲームソフト開発会社に就職。イラストレーション事務所へ弟子入り後、2006年1月に独立、ノリノリでイラストを描いていこうと思い、「Yellowgroove(イエローグルーヴ)」を立ち上げる。 「レトロヴィンテージな外国の絵本風」「ユーモアを含んだタッチ」「高キロカロリーな絵」など写真では表現しきれない感覚的なものや、難しい内容を柔らかく表現することを得意とし、広告や教材、雑誌など様々なメディアへのイラストを制作。コンセプトは“あなたの心意気、小粋に表現します”。

ショップ「trois manchots」
オリジナル作品を使ったアイテムのご紹介
https://minne.com/@3manchotshttps://suzuri.jp/yellow-Satonori
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動画「雨あがりのおつきさま」公開中(Youtube)
http://youtu.be/mRCQeseQUCE

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Yellowgroove

業務内容:
イラストレーションの受注製作、オリジナルイラストのグッズ販売、WSなどのイベント参加
所在地:
大阪府
会社URL:
http://www.yellowgroove.com

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